フォレジングツーリズム協会立上げのお知らせ

フォレジングツーリズム協会立上げのお知らせ

2025. 12. 07

「フォレジングツーリズム協会」設立のお知らせ


“おいしい自然”を未来の観光資源に。私たちはこのたび、「フォレジングツーリズム協会(Foraging Tourism Association)」を設立いたしました。 協会は、自然の恵みを「採集する(=Foraging/フォレジング)」という原始的な体験を通じて、人と自然・都市と地域・第一次産業と観光産業、のあいだに新たな関係性を築くことを目的とします。協会では、このコンセプトを実現するための観光プログラム開発を行います。

 


 

🌲フォレジングとは?

“フォレジング(Foraging)”とは、森や野原、海辺に自生する食べられる植物やきのこ、果実、海藻などを「採り、味わう」行為を指します。人類の原点にあるこの行動は、単なる食体験を超え、自然や共生という概念への理解を深めてくれます。 私たちはこのフォレジングを、「自然と共に生きる感性を取り戻す体験」として再定義します。

 


 

🌲世界の観光潮流と日本の可能性

近年、世界では「リジェネラティブツーリズム(再生型観光)」や「ネイチャーベーストツーリズム(自然基盤型観光)」が注目を集め、 観光によって自然を消費するのではなく、観光を通して自然を再生・理解し、地域文化を支える動きが加速しています。また「ガストロノミーツーリズム(美食観光)」もホットであり、こうした地域の自然観光と美食が交わる点として日本ならではの「フォレジングツーリズム」を創出することができると考えます。生物多様性が豊かで、四季の変化と地域性が強く、食文化も成熟した日本だからこそ、この新しい観光潮流の最前線に立てると思います。

 


🌲協会の目的

フォレジングツーリズム協会は、以下の目的のもとに活動を行います。

  1. 観光立国としての新たな競争力の創出:自然資源と食文化を融合させた“体験型観光”による、地域経済の新しい柱を築きます。

  2. 各地域の自然資本への理解と持続森・里・海の自然資本を、採る・味わう・学ぶといった体験を通じて再評価し、持続的に管理・利用する仕組みをつくります。

  3. 一次産業者の第三次産業参入による関係人口の拡大:農林漁業従事者がガイドとして観光に関わることで、地域に新たな雇用と誇りを生み出すことをサポートします。

  4. PES(Payment for Ecosystem Services)の設計 :自然環境の維持や生態系サービスへの対価を明確化し、観光による収益の一部を地域の環境保全に還元します。

🌲協会の構成メンバーと役割

フォレジングツーリズムは、単なるトレンドではなく、“自然と人間の共生”という普遍的なテーマを再構築する観光のかたちだと思っています。 私たちはフォレジングツーリズムを通して、日本の自然資本の恵みを未来へつなぐこの動きを、日本から世界へ発信していきます。

本協会は、獲るから食べるまでを楽しむWILD TO TABLEと、日本の林業従事者たちと山に自生する在来のスパイスやハーブを市場流通させ新たな林業システムつくる日本草木研究所 https://nihonkusakilab.com/)に加え、ミシュラン・グリーンスターを獲得しているシェフである中東俊文氏https://dono-kyoto.com/)を中心として立ち上がりました。

それぞれの立場で独自に、フォレジングツーリズムを実施してきた経験があり、今回同じ想いをもって本協会を立ち上げるに至りました。

🌲協会メンバーコメント

共同代表|石田言行

日本の自然には、知り得なかった食材の豊かさと、次世代へ受け継ぐべき資源が数多く眠っています。自ら採るという行為は、自然への敬意と共生の意識を育み、単なる観光や食体験を超えた価値をもたらします。私たちは、自然の恵みを体験する場を通して、自然の再生と循環を支える仕組みを築き、持続的な自然環境の未来を創出していきます。


共同代表|古谷知華

日本草木研究所が行ってきた採集×食という営みが、林業従事者や山に住む者だけでなく、観光という形で一般でも広がり、再びこの国の自然の豊かさに気付ける時間が戻れば素敵だと思います。そういった観光が、自然を単に消費するだけでなく、地域の一次産業者への還元の仕組みや、自然の保全にもつながる仕組みを作りたいです。


共同代表|中東俊文

私は先祖代々料理に携わり、自然の恵みを受け取ってきました。しかし京都では、以前のようにきのこが採れなくなり、山の循環が崩れ、動物の生態も変わり始めています。素材を生かす料理人として、この豊かさを未来につなぐことは使命だと感じています。採り、理解し、味わいながら自然を受け継ぐ仕組みが、今こそ必要だと思います。


◼️お問い合わせ先

foragingtourism@gmail.com(石田・古谷)

Back to blog